12/9 南紀 チヌ2枚 キビレ1枚 ヘダイ1枚
さて、今回は南紀です。 今年の関西は水温が低いです。 多分、黒潮が離れているのが影響してます。
去年の南紀はこの頃は20度前後ありますが、今年は18度。2度も低いです。
釣り場で前泊し、夜明けから投擲開始。 数投すると、オキアミが持ちません。 水温は低くても、エサ取りは活発なようです。
オキアミでフグが掛かりました。
そして、ヒイラギです。
加えて、ヘダイです。
なるほど。今日のエサ取りはこいつらですね。
チヌは遠巻きだな。スイッチ入るかどうか、、、。
投擲を続けます。
オキアミだと持ちません。
オキアミコーンにスイッチ。 これも瞬殺。
そして、サナギをつけましたが、 なんとこれも音もなく取られます。 がーん。
次にコーンを3粒。 これも取られる。
うわ。多分、これ、ヒイラギが居着いたね。
タナは、トントンでエサが取られる。 ダンゴアタリが出ていなく、そんなに流れていないので、這わせは不要ですが、念のためやって見ると、案の定、なんの反応もなくエサが取られます。サナギですら、跡形もなくなるのはちょっとショック。
略
ダンゴが割れて、3分ほど経ちました。すると、ダンゴ崩壊地点から左に10メートルぐらい進んだところで、ウキが立ちました。
来たか? 合わせると手応えあり。 上がって来たのは31センチのチヌ。 刺しエサはコーン。
このパターンか? 然し、この後が続きません。
風が吹き出して、上潮が流れます。 右に流されていきます。 うーん。反応なし。
と、今度は左に流れました。 すると、かなり流してからウキに反応が。ダンゴ崩壊地点から15メートルぐらい左です。 合わせますが、スカ!乗りません。
また、左に流れました。すると、また、かなり流してから反応あり。ただ、ジビジビとエサを触ってますが、消しこまない。かなり渋いです。鼻先でコツコツやっている感じです。
風が強くなってきました。するとこんどはまた右に流れます。すると、反応なし。
どうやら左が良さそう。左は投げサビキの軍団がいて、そのアミエビにつられてるのかな?
ただ、風が左から右に向かって吹いているので、中々、左に流れません。
二枚潮。
上潮が風で右に流されていて、通常は右に流されますが、うまく底潮の流れに乗ると左に流れるようです。
左が良いというより、底潮に乗らずに、上潮に引っ張られるとエサがどんどん浮いたり、変な動きをしているんでしょうね。
書くと簡単なのですが、この結論が出るまで、えらい時間が掛かりました。この無駄な時間を減らしてどれだけ早く分析出来るか?まだまだ修行が足りません。
底潮に乗せるためには、まず、いつもより遠くに飛ばします。
そして、ダンゴ投入直後から、かなり深く穂先を海中に突っ込みます。
ダンゴはまだ着底していないので、海中でラインが出ます。この時、海中でラインが出ると、海上で出すより抵抗が大きくなるので、ダンゴが沈下途中で手前に引っ張られます。
すると少し遠くに飛ばしましたが、着底する場所は、いつもと同じあたりの場所に着底するという寸法です。
そしてラインが出切ってから、竿を海上に出しますが、ベールは開けたままで、極力、ラインを海中に残したまま、竿だけ引き上げます。
まぁ、ここまでは普通なのですが、私はもう一工夫。ベールを開けたまま、もう、一回、深く竿を海中に突っ込み、海中にラインを残してきます。
この2回目の動作の意味は何か?
糸ふけを作るためです。 しかも、海面上ではなく、海中に糸ふけを作ります。
糸ふけがないと、ラインを引っ張ってエサが不自然に動いてしまいます。特に二枚潮の時は、底潮にのせる必要があるので、上から引っ張ってしまう動作は避けなければなりません。ラインに余裕がないと、引っ張られやすくなります。
ただ、海面上で糸ふけを作ると、その糸ふけ自体が風に流されてエサを引っ張ってしまいます。
なので、穂先をもう一回、海中に突っ込んで、糸ふけ自体も底潮に乗せてあげます。
尚、サスペンドの道糸だからと安心していると、強風時にはラインが沈下するより先に海面上を流されてしまい、一度流された道糸は中々沈んで行きません。
こんな感じで、漸く安定して左に流れ始めました。
すると、やはりダンゴ投入地点から15メートルぐらい左でウキが立ちました。 然し、すぐに倒れてしまいます。 やっぱり、渋い。 もう一回、立て!
願いが通じたのか、もう一度、むっくり起き上がりました。
恐らく消しこまない。 合わせるなら、今だ!
ビシッ!
ズンッッ!!
乗った!!
と、と、と、大きい! 何度も海中に突っ込んで行きます。 レバーブレーキでリールが逆回転。 ああ、楽しい!
いなしつつ耐えていると、漸く上がってきました。 ユラリと海中にチヌの姿が見えた時、ボルテージは最高潮に。やはりチヌ釣りは楽しい。。。
上がってきたのは38センチ。思ったほど大きくなかったですが、楽しませてくれました。感謝感謝。
もう14時になっていました。
その後も左に流して行きます。 遠くに飛ばして、海中でラインを出して、ダンゴが抵抗で手前に着底して、最後に海中で糸ふけ出して、と繰り返します。
何度か同じパターンでアタリがありますが、決め手に欠けるアタリばかりです。本当に渋い。これは水温低下の影響もあると思いました。
そのくせエサ取りは凄い。
かなり忍耐が必要な釣り方になりました。我慢我慢。
すると、同じくダンゴから15メートル左で、今度はスパッと消し込みました。今日唯一の消し込みアタリ。
合わせると軽い!
キビレでした。
これが最後の釣果。蛍光イエローのウキが見えなくなるまで粘りましたが、遂にチヌがダンゴの中心に入ってくることはありませんでした。
さて、来週は、大臣さん、トトダンゴさん御一行と同釣させていただきます。楽しみです。