2/17-18 静岡 撃沈からのチヌ1枚
今回はトトダンゴさんと同釣させて頂きました。前回、4-0とコテンパンにされたので、色々工夫してのぞみました。これが大失敗。あとで思い知るのですが、、、。
場所は静岡某所。先着していたトトダンゴさんが私の場所も取っておいてくれました。どうもありがとうございます。
午前は風が穏やか、午後からは強風の予報です。
朝、数投すると、いきなりトトダンゴさんの竿が曲がります。上がってきたのは40センチオーバーの良型です。うーん。流石ですね。
その後、トトダンゴさんはオキアミが残る展開。私の方はオキアミが持ちません。ウキに反応なくエサが取られます。
私はエサ取りには2つあると思っています。釣れるエサ取りと釣れないエサ取りですね。この釣れないエサ取りがいる時は良くない。釣れるエサ取りがいる時はチヌの活性も高いと思います。もしくはダンゴの状態が合っているのだと思います。
現在の状況は、釣れないエサ取りが私の方に集まっている。トトダンゴさんの所には、エサ取りはいない。そして、チヌは?
チヌに関しては、おそらく両方のダンゴの近くにいるのだと思います。ただ、まだスイッチが入っていない。だから遠巻きに見ているか、エサに突っ込むほど活性が上がっていない。故に私には釣れないエサ取りが群がっているのです。でも、トトダンゴさんはオキアミが残る。この違いは?ここがミソです。
私は丸一日やってこの状況を打開出来ませんでした。一方のトトダンゴさんは怒涛の7枚! またしても、コテンパンです。お師様は相変わらず容赦ありません(笑。
今回もトトダンゴさんに色々教えてもらいました。大きかったのはダンゴの考え方ですね。私は冬の釣り方に大きな勘違いがありました。
ある要素が私の釣りには欠けていたのです。私の釣りは、活性待ちな所があります。チヌの活性が上がった時には、それなりに狙った釣果をあげます。ただ、渋いチヌへの対処方法が夏と冬では全く逆の方策を取っていました。
私の釣りは横の釣りです。トントンで様子を見て活性に合わせて這わせ幅を取る釣りとでも申しましょうか。そして勝負所ではハワセを多用してエサを極力、ダンゴ付近にとどまらせる釣り方ですね。ハワセ幅が大きいので流れにも強く、激流下でも釣果を見込むことが可能です。私が浮力が大きい寝浮きを多用するのもこれに起因します。
問題は活性が低い時ですね。この時の釣り方を教えて貰いました。私はここでも活性を高めることを基軸にした横の考え方の釣りを展開してました。そして、活性を高めるために早い展開をした上で、群がる釣れないエサ取りの層を刺しエサのローテーションで解決しようとしていたのです。これはあながち間違いではないと思います。最近、この界隈では東伊豆でも、南国でも私はその釣り方で釣ってきたのです。実際、冬でもそれで釣果が上がる時もあるのですが、そう言った横の釣り(這わせ幅を広く取った釣り)や、硬いエサを使った釣りが通用しないような渋い時には、やはりオキアミで釣る方策があればそれには敵わない。そして、トトダンゴさんが実践されていたのは、まさにそれを実現する方策です。トトダンゴさんにご迷惑がかかるので、書けるのはここまでです。すみません。 トトダンゴさん曰く、他の人に真似できないと言われる釣り方だそうです。原理を聞いた私も最初は面食らいました。
釣れなかったので、翌日もやりました。
最近、こんなんばっかりです。
翌日は主水さんと同釣です。
主水さん。居残りでどうもすみません。お邪魔します。
前日、トトダンゴさんに教えて頂いたことを実践して見ます。
ただ、朝、数投すると、今度は主水さんの竿が曲がります。上がってきたのはやはり40オーバーの良型です。昨日のフラッシュバックのようです。
その後、2人ともアタリが遠のきます。状況はというと、私のエサは取られ、主水さんのオキアミは残ります。私の所にはこの二日間、常にこの釣れないエサ取り達がいます。
トトダンゴさんの秘密の教えを守るも、状況が改善されません。まだ、私が分かっていない要素がたくさんあるのだなと実感した瞬間です。紀州釣りは1日にしてならずだなぁと。
主水さんとおしゃべりしながら時間が過ぎていきます。その間、バナナを頂き、お湯を沸かして作ったインスタントコーヒーを頂き、本当にお世話になりました。私はお返しするものが何もなくてマゴマゴするばかり。
そして、極め付けは、なんと、主水さんが自作されたウキを頂戴してしまいました!えー!本当に良いのですか?
これは嬉しかったです。
私がウキを見せて頂いていると、あげるよとのこと。最初、意味が分からなかったのですが、
ん?え?うそ?
と言った感じで実感が湧いて来ました。
ありがとうございます!
早速使ってみます。
するとこれが使いやすいわ、見やすいわ、軽くて遠くに飛ぶわ。
しかも、繊細なアタリが表現されます。確かに強風下や、流れが強い時には寝浮きの方が使いやすいかもしれないですが、こういう渋い時の縦の釣りでは、断然使いやすそうです。
釣りながら、主水さんからこのウキの特徴や考え方のレクチャーを頂きました。
うーん。これ、自分も作ろう。
その後、このウキを使い続けました。
午後になると活性が上がってきました。
15時過ぎ。ここで主水さんの竿が曲がります。
上がってきたのはボラ。
ボラが入ってきた!
ダンゴアタリが出ます。
ここで横の釣り方をしてみるも、反応なし。
つまりチヌではなく、ボラだけが入って来ている状態です。
ここで縦の釣りに戻します。釣り方はトトダンゴさん風、ウキは主水さん作成のウキです。 するとオキアミが残り始めました。漸く効いてきたか、、、?
時計は16時。
ここで、、、
スーッ
主水さんから頂いたウキが沈んで行きました。
合わせると、、、乗りました!
良い引きです。最初、ボラか?と思いましたが、その後、叩きました。途中からチヌを確信。
二日分、引きを堪能しました。
この様子を主水さんが撮影してくれていました。本当に何から何までありがとうございます。。。
この後、日没までやって帰りました。
釣果よりも、2人の師に頂いた多くの教えが、最高のお土産となりました。長い目で見たとき、大きな財産となるでしょう。
紀州釣りをしていると、原理が掴めて霧が晴れる感覚を覚えるときがあります。それが楽しくてこの釣りをやってます。
最後に、、、
主水さん『ありゃ、また鴨がきた。あいつは潜ってダンゴを荒らすからな』
私『厄介ですね』
主水さん『よし、あいつに名前を付けよう』
私『どんな名前にします?』
主水さん『●●●君!』
私『え?それって、トトダンゴさんの下の名前では?』
主水さん『彼もチヌを荒らして帰って行くからね。』